1958 Vitrines

光とガラスの作品展

ビトリーヌ 山口勝弘
会場構成 丹下健三

会期 12月8日~12日 和光四階ギャラリー

山口勝弘君が和光でヴィトリーヌの新作発表をはじめてから三回目です この人がガラスの魔術にうちこんでから何年になるでしょう いったい山口君は工芸家でしょうか 画家でしょうか と問うひまもなく
かれはこのふしぎな箱を飽きもせず作っては世の中に 送りだしています かれは魔法の小びとをがラスの中に封じこんだり 時には自分も中に入ってみたりするのではないでしょうか かれはいまの建築の無愛想な壁にこのオブジェをはめこもうと努力していますが これは二重の実験であるにちがいありません

滝ロ修造

1958-光とガラスの作品展ーパンフ1

1958-光とガラスの作品展パンフ2

推薦のことば

山口さんのヴィトリーヌは抽象絵画に動的要索を加えて、ひとつのオブジェに結晶しています。むづかしい理くつは抜きにして、眼のオルゴールのつもりで鑑賞してください。

滝ロ修造

1958-光とガラスの作品展-DM1

1958-光とガラスの作品展-DM2

1958年、《風》 (120 × 360 cm) は、以前より規模の大きな作品で、展覧会場の壁全体に展示される。《風景》 (180 × 120 cm) などが支柱に支えており、会場の空間を区分する。当時山口勝弘はオブジェよりも、スペースを制作する意識を持ち、1958年12月の和光画廊に於ける個展の、インテリアー・デザインや展示会の構成を丹下健三に依頼した。その時から、箱が解体し、内面にある要素も構成主義的な部分も流出している。

それらの作品は、造形物よりも、「新しい感覚を与える機械」として考えられた。その意味で、ジャン・アルプやベン・ニコルソンのレリーフとは違い、モホイ・ナジの構成主義的な空間的作品、《スペース・モデュレータ》の系列として構想された(山口勝弘「ヴィトリーヌについて」、『アトリエ Nº336、1955年2月(「資料アンソロジー」、『山口勝弘 360º』、東京、六耀社、1981年、p.144)。

1958-光とガラスによる作品展-和光ギャラリー-09-014-01

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風 Wind

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風景 Landscape

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麒麟 Giraffe

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1958年、《ヴィトリーヌ》のシリーズの制作は〈実験工房〉の活動の終わりと共に中止されるが、1960年代〜1990年代にモールグラスを使用したオブジェやビデオインスタレーション(1963年の「光の樹 Flare Tree」、1969年の「イメージ・モデュレーター Image Modulator」、1992年の筑波美術館回顧展の際に展示された新型のヴィトリーヌ)何点かを制作することになる。


1952-1958 Vitrines

1952 Vitrines

1953 Vitrines

1954 Vitrines

1955 Vitrines

1956 Vitrines

1957 Vitrines

1994 Reflection