1969 現代日本美術展と私

1969-現代日本美術展と私-6x6

「現代日本美術展と私」山口勝弘
三彩 1969年7月 No. 246

第9回現代日本美術展
主催:毎日新聞・日本国際美術振興会
会期:1969年5月10ー30日
会場:東京都美術館

現代日本美術展について、中原佑介氏のかわりに書くことを引きうけ、果して、自分が批評家のかわりに何か書くことができるのか、と自問したとたんに、自分が書きたいことは何かと考えこんでしまった。
実は4月25日から一カ月間、JEAAなるグループとソニー企業によって、エレクトロマジカ69という展覧会を企画し実現し、いろいろなことで、頭の中の問題を少し整理する必要があったし、まだその整理をまとめるのに十分な時間がもてない状態なので、この原稿も、おそらくは中途半端になってしまうのではなかろうか。現代日本美術展には、私自身、迷路の部屋の出品にまぎれこみ、予想以上に部屋がせまくて、制作した物を並べるのに意図した効果がでなくて、がっくりしていたし、その展覧会も終って、またたくまに、大量な金網の立体と、フォーム・ラバーの 80cm × 80cm × 80cm の立体が、私の手元へ戻ってきて、その仕末になやんでいるのが、いまの私の状況であるから、これまた適当なコンディションではない。
一体、なんのために現代日本美術展などに出品したのだろう。こういった反省にちかい後悔の気持をもつのは、作家としてほめられたことではないが、おそらく、美術批評家といった肩書の人たちには、全く縁のない気持であることは間違いない。
(後略)

「現代日本美術展と私」- 三彩 – 1969年7月 – No24 pdf

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