1988 Bridge to Bridge

Bridge to Bridge | ブリッジ・トゥ・ブリッジ | 1988

最近オープンした「倉敷市瀬戸大橋架橋記念館」のために、建築設計の上田篤先生からの以来で、橋をテーマにしたマルチビデオ作品を制作した。
画面は16面マルチであるが、マルチビデオを条件にしたビデオアートの制作は初めてである。すでにハード側で用意されたマルチプログラムの条件のなかで、撮影の時から画像処理、そして編集、さらに3本の映像ソースをマルチ上に再構成するという過程を経験した。
かねて都市空間に登場する映像構成を、「時間の壁画」という呼び方で把えていたが、まさにこうした計画的な映像構成の方法では、空間上のイメージの配置とともに、時間の経過のなかでイメージの発生と消滅を配しなくてはならない。
この作品を制作しながら、しばしば頭のなかに浮かんでいたのは、イメージによるオーケストラの作曲ということだった。今回の撮影では、がっちりとした橋梁の構造性と、船上から撮影したカメラの動き、この二つの基本的な動勢を編集で組み合わせ、さらにCVIを使って色彩と動きの流動性を加え、それらをマルチ上に10分間の時空構成を行なった。(山口勝弘)

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