2002 Imaginarium

2002年4月6日(土)~6月23日(日)
「美術館の夢」展、兵庫県立美術館
“The Dream of a Museum”, Hyogo Prefectural Museum of Art, Kobe.

Hyogo Prefectural Museum of Art Website

山口勝弘《イマジナリウム》

“(2)…〈イマジナリウム〉は、わが国に伝わる連句、連歌のような集団的な芸術形式を、その先駆的な例としてあげることができる。”

“(3)〈イマジナリウム〉のもう一つ大きな展開は、人工衛星によるコミュニケーション・システムを利用する点にある。この計画は、一つは地方にある〈イマジナリウム〉の間を、衛星による通信システムにより結びつけることである。これは、中央集中的な芸術や文化活動によって生まれる文化的な階層性を排除し、ローカルな芸術や文化の特質を大切にするためにも必要な手段である。
また、都市計画や建築物などを対象とした情報交換や、大きな彫刻や造形物の展示にともなう莫大な輸送経費を考えた場合、サテライトによる芸術情報のネットワークは、将来ますます重要な役割を果たすことになるだろう。こういう時代的な要請に答えるため、現在地球上の軌道を廻っている通信衛星を利用するには、いろいろな制約が多すぎる。そこで、すでに気象衛星や、軍事衛星のように単一の目的に利用される衛星があるのだから、芸術の目的に利用される「芸術衛星」を打ち上げる必要があるというのが私の考えである。「芸術衛星」を打ち上げる費用は、世界中の美術館や、美術関係者が賛同すれば調達可能な金額ではないか。”

“〈イマジナリウム〉のネットワークが機能的に活動すると、こうした遺跡のなかで、ビデオ・プロジェクションや、レーザー・ショーや、大ホログラフィーなどを利用し、さらに音楽や舞踏を含めた、大イヴェントを開くことができる。”

(『作品集 山口勝弘360°』 六耀社 1981年より:本展図録p.198に再録)