1978 Fantasy on Gaudi

1978-gaudi1

1978-gaudi2

1978-gaudi3

“‘Fantasy on Gaudi’ combines abstract motives with images of architectural elements and is based on one of the unique aspects of Gaudi’s architecture: the spiral. Eleven years later I have realized a large-scale multi-projection project on Gaudi: Videorama Gaudi (1989).” (Yamaguchi Katsuhiro, Yamart website, 1998)

Fantasy on Gaudi, 10 minutes, U-Matic Color, 1978

1989 Hiroshima

形態的にみると前作の「CANNON」から発展している。 5本の筒の内側にはステンレススチールの鏡面板が貼つである。この中に映像は2チャンネルで送り出されヒロシマの街の申を私一人でロケーションして撮影したイメージが流れている。

In terms of form, this is a continuation of my previous work, CANNON. This one consists of five cylinders lined with sheets of reflective stainless steel. Inside them, broadcast on two channels, are images of Hiroshima that I filmed myself, on location.

(from “The Document Video of Video Installation and Video Sculpture by Katsuhiro Yamaguchi”)

 

1993 REBELLION OF UBU

Music by “Opera” (Kakiage Nahoko, Sagara Nami)
音楽:OPERA(書上奈朋子、相良奈美)

UBU MANIFEST original hand writing

1993-ubu-spirale

UBU MANIFEST

ゆびゅは ユビュであり 遊不遊であり
UBUであり ゆビゅである

アソばずして 遊び あそンで遊バズ
のところコソ UBU である

二十セイキとイうのは アマりにも
完セイしずぎの梨のコト

マンマルや まっシカくは よ苦ナイ

二十セイキのウラを掻イて イキていた
UBU のナカ間たちヨ

MAN 霊ヨ 旦ギィよ 駄VINちヨ
渦マキよ 襟九茶亭ヨ

数が文台ナのではナイ

イソ愚のガ悶だいナノではナイ

束ウのが問ダイなのではナイ

栗返シガもんだいナノではナイ

湯不湯にアタることコソ悶だい
ナノである

UBU バンザイ

平成5年2月9日
山口勝弘

drawing-ubu

1988 Bridge to Bridge

Bridge to Bridge | ブリッジ・トゥ・ブリッジ | 1988

最近オープンした「倉敷市瀬戸大橋架橋記念館」のために、建築設計の上田篤先生からの以来で、橋をテーマにしたマルチビデオ作品を制作した。
画面は16面マルチであるが、マルチビデオを条件にしたビデオアートの制作は初めてである。すでにハード側で用意されたマルチプログラムの条件のなかで、撮影の時から画像処理、そして編集、さらに3本の映像ソースをマルチ上に再構成するという過程を経験した。
かねて都市空間に登場する映像構成を、「時間の壁画」という呼び方で把えていたが、まさにこうした計画的な映像構成の方法では、空間上のイメージの配置とともに、時間の経過のなかでイメージの発生と消滅を配しなくてはならない。
この作品を制作しながら、しばしば頭のなかに浮かんでいたのは、イメージによるオーケストラの作曲ということだった。今回の撮影では、がっちりとした橋梁の構造性と、船上から撮影したカメラの動き、この二つの基本的な動勢を編集で組み合わせ、さらにCVIを使って色彩と動きの流動性を加え、それらをマルチ上に10分間の時空構成を行なった。(山口勝弘)

1988 – Bridge to Bridge – pictures

1977 Ooi & Environs

“OOI & ENVIRONS (1977) is a continuation of VIDEO LANDSCAPE (1975). Even the placement of mirrors on the left and right of a row of TV monitors is the same. VIDEO LANDSCAPE, however, grew out of the combination of real and mirror images I achieved in VANISHING LINE (1973) by using mirrors while filming. The present work depicts my home town and is thus imbued with a certain amount of nostalgia.”
(from “The Document Video of Video Installation and Video Sculpture by Katsuhiro Yamaguchi”)

「『大井町附近』は前作『ビデオランドスケープ』(1975) を引き継いでいる。モニターテレビを横に並べ、その左右に鏡を置いた方法も同じである。しかし「ビデオランドスケープ」また『バ二ッシング・ライン』(1973)で撮影時に鏡を用いて、実像と鏡像の接合を試みたアイディアから発展している。私の生まれた小さな町の現在を描こうとしているから、若干ノスタルジックな気分が漂っている。」
(“The Document Video of Video Installation and Video Sculpture by Katsuhiro Yamaguchi”より)

ビデオラマ/大井町付近 1977
モニターTV3台
ビデオレコーダー3台

Uマチックカラー
10分
160 x 300 x 90cm

Videorama / Ooi & Environs 1977
3 monitor televisions,
3 video tape recorders
mirrors,
U Matic color,
10 minutes
160 x 300 x 90 cm

1977 Girl in Vortex

「渦の中の女」は、踊る女性をタテ3台のモニターテレビ上に分割したり、独立させて上映している。この3台の絵は、下に置いてある大きな鏡に映り込む。カラーのフィードバックとスキャニメイトを組合せて画像を作った最初の作昂である。

The GIRL IN VORTEX is a dancing woman shown independently on three separate TV monitors. The three images are reflected by mirrors placed below the TV monitors. This was the first work in which I combined camera feedback with Scanimate.

(from “The Document Video of Video Installation and Video Sculpture by Katsuhiro Yamaguchi”)

1984 – 1998 Wavelength

1998-wevelength-31052-2

「WAVE LENGTH」 メモ

白いベンチを置いて下さい
白い薄明の空間がある
ビデオの白い映像が少し光って
横に連らなっているここにはそれしかない
1984年の舞台にあったパーカッションの音も
踊り手の動きも見ている人の想像にまかせる
そして武満徹の音の流れをじっと聴く

1998年11月15日
山口勝弘

1998-wavelength-bench

Wavelength – Exhibition view
撮影:斎藤さだむ

武満徹:作曲、山口勝弘:映像
この作品は1984年の「Music Today – 今日の音楽」で2人の打楽器奏者と2人のパフォーマー、それに山口勝弘のビデオ映像の操作を含むパフォーマンス形式で上演された。武満徹はこれを進行中の作品であると述べていた。1996年に世を去った武満への追悼の気持をこめ、1998年山口により千葉市美術館で白い空間を構成し、暝想的環境の中で新しいヴァージョンの WAVE LENGTH が発表された。

2014 Metamorphosis of Water – Azamino

140907_yamaguchi_banner_01

横浜の芸術資源としての作品やアーティストを発掘し、紹介するシリーズ展「横浜wo発掘suru」。今回は青葉区在住、メディアアートの先駆者・山口勝弘さんの「水」をテーマとした個展を開催しました。1951年に結成した前衛芸術グループ「実験工房」時代の代表作《ヴィトリーヌ》や旧作の再構成はもちろんのこと、86歳となる現在も旺盛な活動を続ける山口さんの新作および近作の絵画、映像を中心とした近年の活動を紹介する展示となりました。 山口さんと森下明彦さんによる「瀧口修造と美術映画」をテーマとした対談は、会場が満席となる盛況ぶり。草原真知子さん、北市記子さん、八尾里絵子さんの3名によるレクチャーではメディアアート草創期の山口さんの功績とその影響、現在の制作秘話など興味深いお話に会場も盛り上がりました。 ほかにも担当学芸スタッフによるギャラリートークやアートなピクニック(視覚に障がいがある人とない人が共に楽しむ鑑賞会)、あざみ野アートクラブ(子どものための鑑賞会)を通じて、80歳を超えてなお、型にはまらない山口さんの尽きることのない創造力を体感する展覧会となりました。(Exhibition Website)

Exhibition Poster

Exhibition Catalog

Video recording of Yamaguchi Katsuhiro interview by Morishita Akihiko

2006 From “Experimental Workshop” to Teatrine

神奈川県立近代美術館_開催中の展覧会>メディア・アートの先駆者-山口勝弘展-「実験工房」からテアトリーヌまで

メディア・アートの先駆者、山口勝弘展:「実験工房」からテアトリーヌまで

Pioneer of Media Art YAMAGUCHI KATSUHIRO: From “Experimental Workshop” to Teatrine
会期:2006年2月4日(土)~3月26日(日)
会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉

1950年代の「実験工房」の時代から現在まで、テクノロジーがひらく新しいアートの可能性を追求してきた山口勝弘。多彩な領域にわたる活動の全貌を、その宇宙的ヴィジョンに注目しながら紹介します。

1928年東京に生まれた山口勝弘は、戦後まもなく、モホイ=ナジなど欧米のアヴァンギャルド芸術に影響を受けて創作活動を開始します。岡本太郎らとの複数の研究会を経て51年に立ち上げた「実験工房」は、作曲家の武満徹や湯浅譲二、美術家の北代省三、評論家の秋山邦晴、写真家の大辻清司など、さまざまな分野の若い芸術家たちによるインターメディアの先駆けとも言えるグループでした。当時の山口を代表するシリーズ「ヴィトリーヌ」は、前面に嵌めた偏光ガラスによって絵の見え方が変化する箱状の作品であり、実験工房の名付け親でもある評論家の瀧口修造に「眼のオルゴール」と評されています。

60年代以降はアクリル板や電気光、布、ビデオやコピー機などさまざまな素材、機材を用いた実験的な作品を国内外で発表する一方、装丁やインテリア・デザインの仕事を手がけ、大阪万博(1970年)の三井グループ館、各地の公共空間・商業施設、また舞台美術などで、映像ディスプレイを中心とする空間プロデュースの仕事を数多く行なっています。さらに複数の大学での教育、ビデオ・アートやテクノロジー・アートの団体設立とイヴェント運営、多数の著述活動など、幅広い領域での縦横な社会との関わりは、まさに先駆者として大きな影響を与えてきました。
多種多様なメディアを用いながらも、60年にわたる制作活動に一貫しているのは、従来の造形美術をめぐる固定観念を跳躍しようとする大胆な「実験」の精神と、社会とのコミュニケーション志向といえるでしょう。しかも、そうした活動の背後には、表現空間を宇宙的な生成の場とみなす詩的なヴィジョンがあり、近年も「舞台としての宇宙」を意味する「テアトリーヌ」のコンセプトの下に精力的な制作を続けています。本展はこの山口勝弘の軌跡を概観する回顧展であり、同時に20世紀後半の日本におけるメディアとアートの一面を検証し、今後の展望を探るものです。

初期作品から、「実験工房」での共同制作作品、1960年代、70年代の多様な素材、技術を駆使した作品、そして最新のテアトリーヌ・シリーズまで、平面・立体・映像作品、映像インスタレーション、印刷物・音源資料等、約100点を展示します。

(報道用資料 2005年12月)

http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2005/yamaguchi060120