1999 CEAM (Center for Environmental Art and Media) 環境芸術メディアセンター

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CEAM 環境芸術メディアセンター(Center for Environmental Art and Media) 発足のお知らせ

拝啓時下ますますご清栄のことお喜び申し上げます。
私儀山口勝弘は、去る3月31日をもって神戸芸術工科大学を栄退致しました。
在任中は公私にわたり格別のご厚情を賜わり誠に有り難く厚く御礼申し上げます。
今後新たな組織により、環境芸術とメディアを結んだ領域を中心に活動を行なうため、個人オフィス・ロクス山口の名称変更を行ない、環境芸術メディアセンターを発足させます。
活動拠点はデジタルメディア研究機能のTOKYO Studio と環境芸術制作機能のAWAJI Studioとをネットワークで結び、多角的な分野のアート活動とデザイン活動を展開して参ります。
また長年勤務致しておりました櫻井宏哉は独立し、非常勤スタッフとなり、新たに岡本知久が常勤スタッフとして勤務することになりました。
今後とも私共への一層の御支援を賜りますようお願い申し上げます。

敬具

平成11年4月
株式会社 環境芸術メディアセンタ一
代表取締役社長 山口勝弘
プロジェクト推進室 笠置勇星
岡本知久
非常勤 棲井宏哉

1996 Oto no Kehai

1996年 音の気配

“Oto” means sound and “Kehai” means an unseen presence. Nine loudspeakers are set inside the two stone walls on each side of the stairway of Tokyo Opera City Galleria. The sound of “Oto no Kehai” is floating in the air between the two walls. The Galleria of Tokyo Opera City is 188 m long, 14 m wide and 23 m high, and leads from ground level to the InterCommunication Center (ICC) and the Tokyo Opera City Concert Hall – Takemitsu Toru Memorial.

Address: 33-20-2 Nishi-shinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo.
Photos by Saito Sadamu

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1999 Osaka Housing Information Center Monument

1999年 大阪市「住まい情報センター」マルチメディア・パブリックアート

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市民の行き交う日常生活空間の中に新しいパブリックアートの提案を考え、約半年間にわたり大阪市と地元商店街の意向との調整に費やされた。結果的に天神橋6丁目の交差点近くに2つの計画が実現することになった。

今回計画をまとめた2 つの公共芸術(パブリックアート)は恐らく次のような点からみて注目すべきものと恩われる。その1 つは有名な天神橋商店街と地下鉄駅出入口という立地からみて都市人口の密集地域であり、大阪市民にとっての心臓部に位置しているからである。またもう1 つは従来の彫刻や壁画といった形態のアートではなく、今もっとも新しいアート分野のビデオ映像、サウンドスケープ、ライトアート、ホログラフィアート(3次元立体イメージ)などを総合的に組合せたアートである点である。

いずれの計画にも映像や光や音響の演出が考えられている。つまり従来の彫刻や壁画によるパブリックアートでは不可能な、複合メディアによるデザインが行なわれることになっている。いままで美術館の中だけに収まっていたメディアアートが都市環境の意味を変えていく実験でもある。市民にとっても自分たちの行為と体験の変更を促されることになるのである。例えばテレビモニター内に自分たちの姿が現われたり、ホログラフィーで大阪の他の地域の三次元風景を眺めたりする。

マルチメディアの時代は、モダニズムを生み出した工業社会の旧い枠組みを壊しつつ21世紀の文化と社会への組替えを始めているのである。
新しい分野のアートの表現が美術館ではなく市民の日常的な生活の場の中で見られるというのは世界的なことである。

造形・映像デザイン:山口勝弘
サウンドデザイン:クリストフ・シャルル
ホログラフィ:石井勢津子、久保田敏弘

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大阪市住まい情報センタ一口トンダ・音響ゾフ卜制作意図

大阪市住まい情報センターのロトンダは、ヨーロッパ庭園にあるガラスの温室(ガラスハウス)の様な空間を連想します。ガラスハウスの中の空間は内的空間でありながら、透明な壁が付いているため、庭園という野外空間の一部として存在し、「半野外」です。そこで、人が外側のリアルな環境を意識しながら、内側の別種、異質の空間も楽しめます。一時的に、外側と離れ、束の間のような空間の中で「安らぎ」を体験することが出来ます。

外側の自然光はロトンダの空間を浴びながら、人工光との相互作用によって異質の空間の「安らぎ」を体験します。同様に、外の雑音が明確に聴こえながらも、人工音の発声によってその雑音が異なる意味を持ち、想像力が刺激されます。外側の空間がロトンダの特殊な空間によって吸収され、新しい空間に変容します。その体験をヴィジュアル的に支えているのは、天井にある宇宙船、または鳥の形態をもった立体物です。

音によって、一日を4つの時間帯(朝、昼の時間、午後、夕方)に分けます。各時間帯においては異なる内容の音楽が流れ、異なる音響空間を作り上げます。朝は、巨大なおりの中の鳥の目覚め、昼の時間は、庭園の静かな出来事(落葉、生き物の動きの気配など)午後は都会の喧噪の中から生まれ出る清冽な天空、夕方は遠ざかる風、夜に向かう風景、などの様な音響空間が広がっていきます。

技術的条件(使用音源機器、スピーカの種類や位置)から考えますと、4分ずつの曲が繰り返されます。はっきりとした始まりや終わりがないため、また変化が微妙であるため、「4分の曲が繰り返される」ということよりも、断片的な出来事が現れたり、消えたりするような音の風景に聴こえます。様々な周波数の使用によって、モノラルな音楽でありながら、音が動いているように聴こえます。

(クリストフ・シャルル、1999年7月11日)

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クリストフ・シャルル:作曲・音響調整現場

大阪住まい情報センター・モニュメント計画プレゼンテーション

大阪住まい情報センター・モニュメント計画

大阪住まい情報センター・モニュメント映像ダイジェスト

大阪住まい情報センター・モニュメントソフト制作計画

大阪住まい情報センター・モニュメント公開空地用映像

朝日新聞、2000年2月3日「アートな出来事」

2001 Dragon Stream INAX

INAX Gallery website

「今展では1999年のプロジェクトを象徴的に構築して展示します。1920年に台北につくられた旧日本人小学校を保存修復した建物が、台北市第2美術館に生まれ変わり、そこに龍をイメージした、カラフルで力強く軽やかなプラスティックチューブの作品が常設展示されます。半世紀のメディアアートのエッセンスをちりばめた山口勝弘の作品で、INAXギャラリーは21世紀の幕あけを言祝ぎます。」 (INAX Gallery websiteより)

Yamaguchi Katsuhiro Profil – INAX website

中原佑介:「 山口龍あらわる」、2001年1月、INAXギャラリ-2 Art&News

1987 Trio

Trio | 三重奏 | 1987

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都心型の都市再開発地区として、1987年に完成した大崎ニューシティーの中に、本格的なビデオ彫刻として制作したものである。

私の場合、ビデオ・インスタレーションという名称、と。ビデオ彫刻という名称を、それぞれ使い分けている。

ビデオ彫刻という場合は、ひとつの独立した造形的作品であり、その形態に映像力〈組みこまれているものである。今回の「三重奏」は、ビデオ彫刻「バロック」とほとんど同じ時期に構想されたので、形態的にも兄弟のような関係にある。

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とくに「三重奏」の場合は。半介野外の環境に設置されるということもあり、またモニターテレビ以外の本体は、半永久性ということも考え、アルミニュームの鋳造で作ってある。ピラミッド状の基礎の上に、円筒型の本体が立っている。

3つの形は、それぞれ大小があり、その円筒型の中に四角い窓が開いている。この窓の高さもそれぞれ高低があって、この彫刻を見る人びとの背の高さを考えている。

この「三重奏」の設置されている場所は、新しく開館した品川 O(オー)美制強の入口で、ビデオの上映装置と電源のスイッチは、美術館のオフィスの中に設けられている。なお、このフロアはパブリック・スペースとして夜遅くまで人びとが利用するため、ビデオの電源は自動的にオン・オフされるようになっている。

上映される映像は。抽象的図形をもったもので、テンポの早い編集のテープと、品川の海にちなんで、水面のゆらめきを抽象的映像としてとらえ、色彩処理をしたものとが用意されている。

なお。モニターテレビのメンテナンスのため、円筒型の上部が蓑になっていて、装置を取り出すことができるようになっている。また、それに関連してモニターテレビの寿命にブラウン管の交換などの諸問題は、照明器具のランプの交換と同じように考えておくべきだろう。

(山口勝弘「映像空間創造」、美術出版社、1987年、44-45頁、写真:斎藤さだむ)

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1988 Bridge to Bridge

Bridge to Bridge | ブリッジ・トゥ・ブリッジ | 1988

最近オープンした「倉敷市瀬戸大橋架橋記念館」のために、建築設計の上田篤先生からの以来で、橋をテーマにしたマルチビデオ作品を制作した。
画面は16面マルチであるが、マルチビデオを条件にしたビデオアートの制作は初めてである。すでにハード側で用意されたマルチプログラムの条件のなかで、撮影の時から画像処理、そして編集、さらに3本の映像ソースをマルチ上に再構成するという過程を経験した。
かねて都市空間に登場する映像構成を、「時間の壁画」という呼び方で把えていたが、まさにこうした計画的な映像構成の方法では、空間上のイメージの配置とともに、時間の経過のなかでイメージの発生と消滅を配しなくてはならない。
この作品を制作しながら、しばしば頭のなかに浮かんでいたのは、イメージによるオーケストラの作曲ということだった。今回の撮影では、がっちりとした橋梁の構造性と、船上から撮影したカメラの動き、この二つの基本的な動勢を編集で組み合わせ、さらにCVIを使って色彩と動きの流動性を加え、それらをマルチ上に10分間の時空構成を行なった。(山口勝弘)

1988 – Bridge to Bridge – pictures

1996 Document Video

A- “The Document Video of Video Installation and Video Sculpture by Katsuhiro Yamaguchi”

B- “The Document Video of Video Installation by Katsuhiro Yamaguchi”

C- “The Document Video of Video Performance by Katsuhiro Yamaguchi”

These documentary programs were produced in 1996, with an English narration. Several versions were made, from 15 minutes to 90 minutes long. This version is 52 minutes long.

英語のナレーションの「ドキュメント・ビデオ」シリーズは1996年に制作された。15分から90分までのバージョンは、いくつか用意された。このバージョンの長さは52分である。

Adviser of English Translation:
Jasia Reichardt
Kathryn Findray

Background Music Composer:
Christophe Charles
(algorithmic composition “undirected – Statics”, on compilation CD “Statics” published by Ikeda Ryôji, 1995)

Music Composers (video installations):
Harada Daizaburô
Kakiage Nahoko
Tazaki Kazutaka
Teramoto Makoto


A- “The Document Video of Video Installation and Video Sculpture by Katsuhiro Yamaguchi”

1) IMAGE MODULATOR 1969

“Electromagica ’69 – Tokyo International Psytech Art”, Sony Building Tokyo.

During a showing of my VITRINES (a series of works produced in the 1950’s), I had a dream one night in which I saw a painting moving around beneath a mosaic of transparent glass. When color television became available, I created this work as a kind of “Video Vitrine”.

1950年代に制作していた『ヴィトリーヌ』シリーズの作品で個展を開いていた頃、ある夜夢の中にこのモザイク状のガラスの中で絵が動き廻っているのが出てきた。そしてようやくカラ一テレビが出てきて映像版のヴィトリーヌを試みたのがこの作品である。

2) LAS MENINAS 1974-1975

“São Paulo Biennial”, 1975.

I made an almost full-sized reproduction of this Velazquez painting and then used a video camera to film the various characters portrayed in it. The filmed images are shown on the TV monitors at left and right.

Visitors look at both the reproduction and the TV monitors (1st stage media structure display). Meanwhile, a video camera films the visitors experiencing these two media and shows these images on the central TV monitor (2nd stage media structure display).

ln this way, the medium of electronics transforms Velazquez’s painting from a physical object into an informational object and changes the people in it (including the artist himself) into living things by the medium of electronics.

私はベラスケスの絵をほぼ原寸大の複製にした。この複製の画面の中のさまざまな人物を、ビデオ・カメラで撮影した。カメラの視線によって記録されたイメージが左右のモニターテレビの画面に映しだされる。観客は複製の絵とともにモニター・テレビの画面を視る(第一段階のメディア構造の提示)。次にさらにビデオ・カメラが、この複製の絵とモニター・テレビとこの2つのメディア構造を体験する観客の姿を把える。このイメージが常時中央のモニター・テレビ上に映しだされる(第二段階のメディア構造の提示)。こうしてベラスケスの絵は、物質的な対象から情報的な対象物に変わる。そしてこの画面に描かれた人物は、ベラスケス自身を含めて、電子メディアを通してライヴなものに変わる。

3) OOI & ENVIRONS 1977

“Katsuhiro Yamaguchi Videorama Exhibition”, Minami Gallery, Tokyo.

OOI & ENVIRONS is a continuation of VIDEO LANDSCAPE (1975). Even the placement of mirrors on the left and right of a row of TV monitors is the same. VIDEO LANDSCAPE, however, grew out of the combination of real and mirror images I achieved in VANISHING LINE (1973) by using mirrors while filming. The present work depicts my home town and is thus imbued with a certain amount of nostalgia.

「大井町附近」は前作『ビデオランドスケープ」(1975) を引き継いでいる。モニターテレビを横に並べ、その左右に鏡を置いた方法も同じである。しかし「ビデオランドスケープ」また「バ二ッシング・ライン」(1973)で撮影時に鏡を用いて、実像と鏡像の接合を試みたアイディアから発展している。私の生まれた小さな町の現在を描こうとしているから、若干ノスタルジックな気分が漂っている。

4) KALEIDOSCOPE 1977

“Katsuhiro Yamaguchi Videorama Exhibition”, Minami Gallery, Tokyo.

My VIDEO KALEIDOSCOPE is a hexagonal tube lined with mirrors and placed in front of a TV monitor. Copies of the optical patterns it creates are looped and camera images are Scanimated.

Video Kaleidoscopeは内側が鏡になった六角形の筒をモニターテレビの前に設置した作品である。オプティカルパターンのコピーをループ状にしてカメラで撮ったものをScanimateで画像処理している。

5) GIRL IN VORTEX 1977

“Katsuhiro Yamaguchi Videorama Exhibition”, Minami Gallery, Tokyo.

The GIRL IN VORTEX is a dancing woman shown independently on three separate TV monitors. The three images are reflected by mirrors placed below the TV monitors. This was the first work in which I combined camera feedback with Scanimate.

「渦の中の女」は、踊る女性をタテ3台のモニターテレビ上に分割したり、独立させて上映している。この3台の絵は、下に置いてある大きな鏡に映り込む。カラーのフィードバックとスキャニメイトを組合せて画像を作った最初の作昂である。

6) BIRDS 1978

“The 10th International Open Encounters on Video”, Sogetsu Hall, Tokyo.

Two TV monitors show film of birds in a cage; a real bird cage is placed in front of them. I wanted to create a kind of video communication between birds, with the real birds singing in response to the twittering of their videotaped companions.

烏籠に入った烏を撮影したテープを2台のモニター・テレヒで再生し、その前に実際の烏寵を置いた作品である。ビデオテープの烏の声を聞いて実物の烏が啼くという烏によるビデオコミュニケーションが成立つのを試みたかった。

7) ARCH-SATELLITE-MASK 1981

“Katsuhiro Yamaguchi: From Vitrine to Video”, Kanagawa Prefectural Hall

This work offers a model of a telecommunications system connecting remote points on the earth’s surface. The “Imaginarium” (which I thought of around this time) sought to launch a satellite for the exclusive use of an art channel that would create a new media presenting live coverage of historical sites and new performances from around the world.

地球上の異なった地点間を結ぷ,Telecommunication のシステムをモデル化した作品である。このころ考えついた「lmaginarium」とはアートチャンネルにのみ使われる人工衛星を打上げ世界各地の遺蹟や新しいパフォーマンスをこのシステムによって結びつ付つけライブなメディアパフォーマンスを行なうことを提案している。

8) FUTURE GARDEN 1981

“Katsuhiro Yamaguchi: Info-Environmental Video Sculpture “, Tokyo Gallery, Tokyo.

If ARCH-SATELLITE-MASK was concerned with outer space telecommunications, then this was an attempt to achieve mutual communication within an “inner cosmos.” lt involves the transmission of visual images through the body of a whale-like creature.

The faces of people are captured via a video camera in the whale’s neyen and shown on a TV monitor inside the creature’s body. That monitor, in turn, is captured by another video camera whose images can be seen by people leaving the whale’s body.

The final element of this video sculpture is a videotaped hologram of life in the womb.

「Arch-Satellite-Mask」が地球外の宇宙空間を利用したテレコミュニケーションの提案だとすれば、これは「Inner Cosmos」における相互コミュニケーションの提案だった。鯨のような生物の体内空間を通して視覚的イメージが伝達されるととの実験である。

鯨の眼(ビデオカメラ)が見た人聞の顔の映像は鯨の体内のモニターに再生されそのモニターをもう一つのビデオカメラが撮影しそのイメージを胎外ヘ排出し人聞が眺めるというシステムのサンプルである。またこのビデオスカルプチャーを中心にホログラム化された胎内生命がビデオ化されて全体かインスタレーションとして構成されている。

9) ROMA 1982-1983

“The 2nd Contemporary Art Festival – Art & Technology -“, Museum of Modern Art, Toyama 1983.

This video installation takes its hint from Senjukanon [the thousand-armed goddess, Kanon]. Images of hands and fingers from HANDS & FEET (the video dance project I created with my friend, butoh dancer Suzushi Hanayagi) are shown on six TV monitors. Images of the visitors are captured via camera and shown on an additional TV monitor in the center of the display. In this way, the visitors themselves are transformed into Senjukanon.

これは千手観音像をヒントにしたビデオインスタレーションである。私の友人で舞踊家である花柳寿々紫と協力したビデオダンス「Hands and Feet」から手と指のダンスのイメージを6台のモニタテレビに再生し、中央のモニタテレビにはヒデオカメラが援しとっている観客の顔が再生される占つまり観客は千手観音になる。

10) FUTURE GARDEN 1984

“Katsuhiro Yamaguchi, Video Spectacle , The 4th Exhibition Hommage to Takiguchi Shûzô”, Satani Gallery, Tokyo.

A video installation in a garden consisting of OVER THE GARDEN, STREAM, HELLO OLD POND, LASER TREE, RESPONSIVE WINDOW and other works. This was the first of my video sculptures to combine video and laser. A camera mounted on a revolving cylinder in the middle of the gallery captures surrounding events and shows them on six closed-circuit TV monitors throughout the gallery.

HELLO OLD POND combines the hands of visitors by the pond with images of carp from Basho’s famous haiku, which can be translated as:
Old pond
Frog jumps in
The sound of water.

「Over the garden」、「Stream」、「Hello Old Pond」、「Laser Tree」、「Responsive Window」などから成るビデオによる庭園のインスタレーションである。この「Future Garden」ではビデオとレーザーを組合せた初めてのビデオスカルプチャー、画廊中央の回転筒のビデオカメラが把えた画廊のイベントは Closed Circuit Televisionによって6台の画廊内のMonitor Televisionに映しだされる。また「Hello Old Pond」は俳人芭蕉の有名な句『古池や蛙飛び込む水の音』のイメージから映像の鯉と池の上で振られる観客の手が重なる。

11) SEASONS 1986

“International High Technology Art Festival” 1986, Ikebukuro Sunshine City, Tokyo.

12) TRIO 1987

Osaki City, O Museum, Tokyo.

TRIO is cast in aluminum because half of its structure is meant to be placed in an outdoor environment. The three figures are of different sizes. Windows are placed at varying heights in each of the cylindrical structures because the people who view this work will be of varying height. The projected images are an abstract design and an abstract, color-processed evocation of the swelling sea off Shinagawa.

Trioの本体は半分野外の環境に設置されるためアルミニュームの鋳造で作ってある。3つの形はそれぞれに大小があり、その円筒型の中に四角い窓が聞いている。この窓の高さもそれぞれ高低があって、この彫刻を見る人びとの背の高さを考えている。上映される映像は、抽象的図形をもったものと、品川の海にちなんで、水面のゆらめきを抽象化し、色彩処理をしたものとが用意されている。

13) GALAXY GARDEN 1986-1987

“Katsuhiro Yamaguchi Video Spectacle “,
Hyôgo Prefectural Museum of Modern Art, Kôbe,
Laforet Museum Harajuku, Tokyo.

GALAXY GARDEN is a kind of Imaginarium comprised of everything from visual devices to metallic balloons, dried grasses and chunks of lava. The unreal visual elements and the physical elements (like the balloons) act . on each other and endow this environment with a special “feel.”

This is one kind of Imaginarium – an environment with people as its floating nuclei. I see it as a device for freeing the imaginative powers of people as they move from the past into the future.

銀河庭園はイマジナリュウムの1つである。このなかに用意されたさまざまな要素は、視聴覚的な装置のほかに、メタリックなバルーン、乾草、溶岩石などである。そして、視聴覚的世界のもっている非実体性と、バルーンをはじめとする物質的なものが、お互いに作用しあって、ある触覚性を環境のなかに生みだしてくるのではないかと思っている。

浮遊主体としての人聞が生きてゆくであろう環境を、1つのイマジナリュウムとして、つまり過去から未来ヘ貫通している人間の想像力の解放装置として仮設している。

14) HIROSHIMA 1989

Hiroshima City Museum

In terms of form, this is a continuation of my previous work, CANNON. This one consists of five cylinders lined with sheets of reflective stainless steel. Inside them, broadcast on two channels, are images of Hiroshima that I filmed myself, on location.

形態的にみると前作の「CANNON」から発展している。 5本の筒の内側にはステンレススチールの鏡面板が貼つである。この中に映像は2チャンネルで送り出されヒロシマの街の申を私一人でロケーションして撮影したイメージが流れている。

15) KAWASAKI 1988

Kawasaki City Museum

This video sculpture was created for installation in an indoor hall at Kawasaki Civic Museum. It consists of seven glass-encased TV monitors sunk inside round, well-shaped sculptures. The monitors show a montage of images representing traditional and modern Kawasaki. The front part of the sculpture is lower than the back so that children can see it, too. Speakers provide sounds.

川崎市市民ミュージアムの室内広場に設置するためのビデオ彫刻である。円形の井戸のような彫刻の中に、ガラスに固まれた7台のモニターテレビが落しこんである。ビデオイメージは、川崎市の伝統的な世界と近未来的イメージを撮影してモンタージュしている。子供が見られるように手前の縁を低くしている。またスピーカーから音楽が流れるようになっている。

16) ARCH, COLUMN, ZAMPINI 1988

“Katsuhiro Yamaguchi, Video Images and Architecture”, Satani Gallery, Tokyo.

ARCH and COLUMN are not meant to be seen as real images of ancient architecture. Instead, they’re a way of looking at surface changes. They represent the flowing, floating state of architectural objects surrounded by the warp and woof of people and natural environments.

ZAMPINI is a 1.5 sq. meter model of a an ordinary brick house with a desert of fine sand on its roof. A video projector overhead shows images of wind, air and flowing water on this screen of sand. My aim was to evoke a sense of architectural structure to complement the flowing movements of the three elements. You can touch the sand with your hand, but the images projected upon it will suggest different textures. The projected image of water swirling into a gorge, in particular, comes across as some sort of earthly catastrophe. The visual image of the water acts in contradiction to the feel of the sand, returning our attention to the physicality of the water.

「ARCH」と「COLUMN」は、古典的な建築を実体像として解釈してゆくのはない。いわゆる表層の変容として眺めること、あるいは建築が置かれている環境や、その周辺に生起する自然界や人間の織りなすイメージのなかで、建築的なるものの流動的、遊戯的状態を示そうとしている。

「ZAMPINI」
1,5メートル平方の面積の小さな平凡な煉瓦づくりの模型の屋上は、細かい砂を敷いた砂漠になっている。この砂のスクリーンに、ビデオプロジェクターが上方から、炎と空と水流の映像を映し出す。建築の構築性と、その運命について、火と空気と水の三元素の流動的イメージによっで解釈を試みている。砂は手により触知することができるが、その触覚による知覚へ、異なる触覚性をもった要素が映像によって投影される。とくに渓谷の渦巻く水の映像が砂上へ投影されるとき、地上世界のカタストロフィの現出として認知される。ここでは、水は映像化されて視覚像となりながら、砂の現実感との触覚的異化作用を通過して、再度われわれの注意を水の物質性へ導いてゆく。

17) ELECTRONIC ZEN GARDEN 1989

“The 4th Contemporary Art Festival – Moving Image Now -“, Museum of Modern Art, Toyama.

The motivation behind this work is simple. I wanted to discover how people would react to walking over a video image. I also wanted to create the image of a dry Japanese garden by using a video projector over white sand.

The work starts as a limited image within a TV monitor and becomes an environment that surrounds all who enter it. The children who visited the exhibition enjoyed it so much that they actually played in the sand; the adults, in contrast, often felt hesitant about stepping on the image.

この作品の制作の動機は単純である。映像の上を歩いた時、人はどんな感じがするかという実験をしたいと思った。しかし白砂の上へビデオプロジェクターにより映し出される枯山水のイメージを作り出すことも目的であった。

テレビの箱の中に限定されたビデオ映橡から、中へ入った人びとを包み込む環境映像へ、という作品である。会場では、砂遊ぴまでして映像を楽しんだ子供たちと、なかなか映像を踏みつけられない大人たちの様子が対照的で面白かった。

18) METAMORPHOSIS OF WATER 1989

TOTO Showroom, Tokyo.

This work consists of a visual image of the metamorphosis of water and a video sculpture version of an Oriental landscape painting. Chinese landscape painting is said to have begun in the city of Xian as an antidote to the areas increasing urbanization. I wanted this work to provide the same kind of service for modern people – via video.

この作品は、水の変容する姿を映像化する一方、東洋の山水画の世界をビデオ彫刻によって構成したものである。長安の都市化により自然環境から遠くなった人たちが、風景画を飾って自然のイメージを求めたのが、中国山水画の源であるという。それなら現代に生きるわれわれも都市環境の中に、このような山水ビデオを用意してもいいじゃないか、というのが制作の動機である。

19) LA INVENCION DE MOREL 1991

I got the idea for this piece from a novel by Adolfo Bioy Casares, an Argentine novelist who was a friend and collaborator of Borges. The book is about a mysterious visual recording device whose images strangely anticipate reality and alter the consciousness of the characters. lt’s a theme that touches on the current concept of Virtual reality. This work connects the world of Casares with the architectural and video images that I’ve been working on for the past few years. A camera films visitors to the exhibition and then superimposes their features on images of anonymous soldiers and civilians.

この作品の発想は、アルゼンチンの小説家で、ボルへスの親友そして共同執筆者でもあったアドルフォ・ビォイ・カサーレスの小説「モレルの発明」から得ている。カサーレスはその本の中で、不思議な映像記録装置を登場させている。知らぬ間に記録された現実が、いまの現実を先取りしているかのように、人間の意識を変えてゆく。最近話題の「反想現実」にも係わるようなテーマである。このカサーレスの世界と、数年来制作のコンセプトにしている建築とビデオイメージの関係を結びつけたのが、この作品である。使用される映像は匿名の兵士たちや民衆の姿であり、用意されたビデオカメラが観客の姿をそれらに重ね合わせてゆく。

20) LAZY ANIMAL 1992

“Katsuhiro Yamaguchi: Another One-Man Show”, Tsukuba Museum of Art, Ibaraki.

I have a number of exploratory sketches left over from the light sculptures that I worked on during the 1960s, and I used some of them in this video sculpture. I superimposed my own face, ears and hands on an animal-like form to create this pair of lazy animals facing each other – like the guardian dogs at the gate of a Shintô shrine.

1960年代に光による彫刻を発表していたが、その形態を決めるために数多くのスケッチがのこっている。そのスケッチの中から選んだ形態をビデオ彫刻に用いたが、動物のような形態の頭の部分に自分の顧と耳と手のイメージをはめとんだ。いかにも怠惰な動物が神社のコマイヌのように2対並んでいる。

21) MEDIA CIRCUS 1993

“Katsuhiro Yamaguchi: Media Circus”, Aichi Prefectural Museum of Art, Nagoya.

This media installation was made for the opening exhibition of Aichi prefectural Museum of Art. One sculpture with light, “Port” (1967), is from the collection of this museum. Other media works surround this sculpture. The visitors can walk in this installation and look at it from many different angles.

22) REFLECTION 1958-1994

“Katsuhiro Yamaguchi: Reflection 1958:1994”, Satani Gallery, Tokyo.

This exhibition consists of two works: this one, which I produced in 1958, and that one over there, which I created this year. They’re presented in contrast, as if in a mirror. Visitors will see these works at the same time, and they will see both – even this one, produced 36 years ago – as new and current. Visitors can stand in the middle here and regard both of works as products of the same age. As you can see, the 36-year-old work is a picture painted in translucent colors, covered with glass and illuminated from behind. The picture is thus permeated with light. The glass surface is like a mosaic of lenses, giving it an irregular quality. If you look closely, you see that the lenses produce an optical effect. This little ball serves as a kind of “media eye” to supplement your physical eye. Let’s see what happens when we view this work through the eye of the media. As I scan the surface of the glass with this device, bits and pieces of this 36-year-old picture appear over there, on the TV monitors. Color television and the CCD camera did not yet exist when I created this picture; their invention has truly transformed our visual world. I call this work LANDSCAPE. It was made before the invention of color television and CCD camera technology, but if you look at it through this “third media,” you can see how this “landscape” appears through modern media. Pressing this button changes the display to a pre-recorded video tape of images from natural history and the history of machinery as well as “softer” images of things like the human body and jellyfish. They move back and forth, from left to right, across the display.

In front of the TV monitors are five pairs of transparent columns – ten columns in all. They’re just like the pillars found in ancient Greek and Roman temples. The video images appear inside them and revolve, slowly. Just as the lens-like surface of LANDSCAPE lends it a sense of movement, so the acrylic columns on this work exert a lens-like effect on the video images that pass through them. I call this work VIDEO PASSAGE because it is a video path that you can follow with your eyes.

“Passage” – the lining up of merchandise for people to enjoy and purchase – was a very popular practice in late 18th – early 19th century Paris, at the beginning of the Age of Consumption. I have created a similar “Passage” here, using video.

Next to VIDEO PASSAGE is a MAC database that contains reproductions of other works I created· at around the same time as LANDSCAPE as well as photographs of me and articles about me.

Exhibitions and art shows usually offer nothing more than a catalog to supplement the works on display. Having a database like this, however, enables interested visitors to look at, study and think about the artist and the period in which he lived. They can also, if they wish, find out more about specific works. This exhibition offers a complete multimedia experience as a model of the kind of work that artists should undertake now that it is possible to access and create information on people as well as things. This exhibition not only displays two completed works – it bridges the gap between two times. The database is here to present background information on these works and to serve as a venue for further research.


B- “The Document Video of Video Installation in Urban Space by Katsuhiro Yamaguchi”

1) SIGN VIDEO 1983

Wave, Roppongi, Tokyo.

Ten small TV monitors are embedded in the exterior wall of WAVE record store. They are meant to function as small, blinking eyes that offer a glimpse of information from inside the building. Instead of the neon signs and flashing billboards usually found in urban spaces, I conceived of these monitors as signs that use visual media – as symbolic media. The monitors use a very short “flicker” effect to display various signs related to the store’s functions.

WAVEの外壁に10数台の小型テレビが埋め込まれている。これはあきらかに建物のなかに包まれた情報を発信する小さな限、またたく眼としての機能をもたせることを目的ととしている。この場合、私はあたかも、従来の都市空間に設置されたネオン・サインや光る広告看板のかわりに、映像メディアによるサイン、つまり記号メディアとしのビデオを考えていた。ビデオイメージは、このWAVEの機能を示すさまざまなサインを非常にみじかいフリッカー効果によって映像化している。

2) IMAGE BIRD 1983

Seibu Department Store, Ikebukuro, Tokyo.

The next step in composing video images for a public environment was my display plan for 177 TV monitors inside Seibu Department Store in Tokyo’s Yurakucho district. Using monitors of various sizes as well as mirrors and “half­ mirrors” (reflective and light-permeable materials) around this commercial space, I transformed everyday TV frames into plastic “windows of light” and turned flickering video images into designs.

パブリックな環境にたいするビデオ・イメージの構成は、有楽町西武のなかに展示された177台のモニター・テレビのディスプレイ・プランに引きつがれた。この商業空間の各所に、大小さまざまなタイプのモニター・テレビを鏡やハーフ・ミラーといった反射性・透過性の材料を利用することによって、日常的なテレビ・フレームから〈光の窓〉の造形的構成へ変貌させ、ビデオの光るイメージをデザイン化させている。


C- “The Document Video of Video Performance by Katsuhiro Yamaguchi”

1) EAT 1972

“The 1st Communication – Do-It-Yourself Kit-“, Sony Building, Tokyo.

This is a real-time event that I created for the Video Communication Show at the Sony Building. It uses a media structure to present Cezanne’s card players. Here, however, the two people are sharing a meal instead of playing cards.

Everyone who witnesses this video event will note that it is being presented not only by the two real-time people participating in it but also by video equipment. Our lives today are shaped by just this kind of real-time experience in a media format. Cezanne stood outside the images he painted, and we, too, have no choice but to experience his art from the outside. An electronic media event occurring in real time, however, draws onlookers – willingly or unwillingly – into the event.

これは、ソニー・ピルで行なわれた、「ビデオコミユニケーション展」の中で、私の提出した現実時(リアルタイム)のイヴェントである。これは、セザンヌの描いた絵画、カルタをする人たちを、メディア構造の手法によって展開したものである。ここでは、カルタをするかわりに、二人の人物が食事をする。

この「ビデオ・イヴェント」 を見ている人たちは、現実に起こっているイヴェントが、イヴェントをしている二人の人物によって行なわれているだけではなく、ビデオ機器という電子メディアによって行なわれていることに気づく。今日、われわれの生活を形成しているのは、このようなメディア構造の中に包含された現実時(リアルタイム)の経験である。つまり、セザンヌの絵の場合、セザンヌは画面の外に身体をおいていたように、われわれも、セザンヌの絵の外て芸術を経験するしかない。しかし、電子メディアによる長支持のイヴェントでは、観客はいやおうなしにその中に包みこまれてしまう。

2) MS. HANDS AND FEET 1983

Shibuya Jan Jan, Tokyo, 1983.

BITWIN – DANCE IN MEDIA 1988 – 1992

“The 1st New York International Festival of the Arts”, Asian Society, New York, 1988.
Art New Stage, Moscow, 1992

Back in the 1950’s, I worked with the butoh dancer Suzushi Hanayagi to design several pieces of stage equipment. I actually installed an object on-stage in 1970 and thereafter began using media in the theater. Joint recitals of this series were held in cities like New York, Paris, Madrid and.Milan before ending up in the Chekhov Theater in Moscow. One live performance involved suspending a great many TV monitors over the stage for a live screening of Suzushi Hanayagi, dancing. I used a camera to film her myself on­ stage.

舞踊家・花柳寿々紫に協力して幾つかの舞台装置をデザインしたのは 1950年代のこと。1970年にもオプジェを舞台に設置したが、やがてビデオのメディアを舞台に用いるようになり、そのシリーズによるジョイント・リサイタルをニューヨーク、パリ、マドリッド、ミラノなどで開き、最後はモスクワのチェーホフ劇場で開いた。特に舞台上に多くのモニターを空中から吊し、私は舞台の上でカメラにより踊る花柳寿々紫のイメージを撮影し、それをライブで上映した。

3) JUN PORTPIA CELEBRATION 1986

Jun Corporation Ltd, Kôbe.

This was a media celebration commemorating the completion of a concrete building designed by Tadao Ando. I floated gray balloons in the air to match the feel of the concrete structure and added lighting to project abstract patterns on the walls. Inside, I used a video installation and a laser.

安藤忠雄設計のコンクリート打ちはなしの建物の完成記念のためのメディア・セレプレーション。コンクリートの建物の質感に合わせてメタリックな灰色のバルーンを空に浮かべた。それに照明を兼ねて抽象的形態の光のパターンを壁に投光した。内部空間のビデオインスタレーションとレーザーによる積出を行なった。

4) EVENT BY AIO, KATSUHIRO YAMAGUCHI AND MIEKO SHIOMI 1987

“60 years Anniversary Event of Sôgetsu Art Center”, Sôgetsu Art Center, Tokyo.

A video performance for FLUXUS in commemoration of the 1960’s. I used two cameras to film myself from the front and side as I crawled over the monitors like a green caterpillar. These images were then shown on the monitors.

1960年代を記念してFLUXUSに捧げるビデオパフフォ一マンスを行なった。 2台のカメラでモニターの上を芋虫のごとくはい廻る私の姿を前方と側方から撮してそれをモニター上に映したもの。

5) MEDIA OPERA – THE FUTURE OF AWAJI ISLAND 1992

The 1st World Environmental Art Symposium, Ichinomiya Town, Awaji Island, Hyôgo.

The motif of the MEDIA OPERA is the myth of the creation of Japan as recorded in KOJIKI [Japanese Ancient Chronicles]. Four stages surround the audience, and the future of Awaji Island is depicted via lasers, video images, electronic sound and other modern technology. The opera consists of five parts:

メディアオペラは古事記にある国生みの神話をモチーフとして、観客を囲む4つのステージを中心にレーザーやビデオ映像、電子音響等の現代のテクノロジーを通じて淡路島の未来を描きだすものです。このオペラは5つのパートで構成されています。

PART 1: PRELUDE: IN SPACE
A depiction of the chaos that existed before the birth of Awaji Island. The hall is dark except for the glimmering of eight centrally placed pipes. The chaos is presented dramatically via quiet changes in sound that circle around the audience along with lighting that illuminates the forest, lasers and eight balloons located around the hall.

序曲「宇宙のなかに」
淡路島誕生ヘ向かうまでの宇宙混沌のイメージを描き出す。会場は中心にセットした8つのパイプのみが明滅している。観客の周囲を旋回する静かな音の変化が、森を照らす照明やレーザー、会場周囲の8つのバルーン等と一緒にドラマティックに演出される。

PART 2: THE GODS WHO CREATED JAPAN THE BESTOWING OF THE SWORD
The gods lzanagi and lzanami, dressed in loose white clothing, appear on two stages. The two gods dance, wielding blue and green laser swords (short plastic pipes emitting laser beams). The laser beams cross each other overhead, interact, then disappear.

第2部「国生みの神々沼矛を賜はる」
白いゆるやかな衣をつ付たイザナギの命とイザナミの命は2つのステージから登場する。二柱の命は青色と緑色のレーザーによる光の矛(プラスチックの短いパイプからレーザーが発射される)を持って踊る。空中のレーザーは会場上空で絡み合い、実差して消える。

PART 3: DANCE OF THE GODS & SWORD PERFORMANCE The chirping of birds leads lzanagi and lzanami from their two stages to the center of the hall for the Dance of the Gods, which is accompanied by an audio performance (the striking of eight pipes). In the second half, the hall is filled with the amplified sound of children playing bamboo flutes.

第3部「神々の踊りと沼矛のパフォーマンス」
烏の声のさえずりが2つのステージのイザナギの命とイザナミの命を会場中央へと導く。そこで8本のパイプを叩きながら、音の演出を含めた神々の踊りが展開される。後半では子供たちの奏でる増幅された竹の音が会場内に響きわたる。

PART 4: AWAJI ISLAND AND THE POWER OF CREATION
The panel on Stage 1 is illuminated, and the video screen on Stage 2 comes to life with pictures of Stage 1, the sea and other images. Before that, however, the gods put on a futuristic audio-and­ voice performance. The dancing, music and visual images proceed from ancient through modern times, right up to the present day.

第4部「淡路島と創造の力」
ステージ 1のパネルに照明が入り、ステージ2のビデオスクリーン上にステージ1の様子や海などのイメージが映写される。その前で神々の未来的な、音楽と声の演出なとが加わる。踊りや音楽や映像のイメージは古代から中世、近代、現代の歴史を駆け抜ける。

PART 5: EPILOGUE – SETTING SAIL FOR THE FUTURE
The entire hall is steeped in a sea of blue and green laser light. On a distant hilltop, the bright and shining .. Bird Ship.. appears beneath a pin spotlight. The ship glides slowly down through the air, passes over the heads of the audience and disappears into the quiet darkness, bearing the hopes of Awaji Art Village.

第5部 エピローグ「未来への船出」
会場全体が青と緑のレーザーによる光の海原にひたされる。遠い丘の上からピンスポットを浴びて光に輝く一隻の船『天鳥船』が現われる。船は空中をゆっくりとすべり下り、客の上方を通過して淡路芸術村の希望を乗せて静かな閣の中へと消えてゆく。

6) IMAGE SYNAPSE 1993

“Megalopolis Aborigines”, Sumida Riverside Hall, Tokyo.
“Japan Culture Festival”, Tokyo Experimental Art Ensemble, UNESCO Hall, Paris.