1958 戦後の動き・日本の現代作家

1958-山口勝弘「三次元の世界」『美術手帖-』1958年臨時増刊号-cover

山口勝弘ほか「戦後の動き・ヨーロッパとアメリカ」、「日本の現代作家・作品とことば」、『美術手帖 』1958年臨時増刊号 pdf

1. 戦後の動き・ヨーロッパとアメリカ
執筆・山口勝弘

2. 日本の現代作家・作品とことば
木内克・山本豊市・朝倉響子・佐藤忠良・流政之・柳原義達・山口勝弘・毛利武士郎・起畠覚造・辻晋堂・植木茂

 

1956「舞台の創造」

山口勝弘「舞台の創造」『美術手帖』1956年1月号

「絵画や彫刻や建築が、廿世紀に入ってから驚くべき変貌をとげたことはいうまでもないが、舞台というものはどのように変っただろう。ここで舞台というのは、単に装置に限るのではないが、もっぱら造形的な面について云うのである。
普通のひとが、舞台という言葉から受けるイメージは、劇場の正面、観客席から一段たかくなっている場処を指すだろう。ととろで、こういう舞台は、丁度四角な箱の一方の面が開いている場合と同じような、空間をもっている。そして、この箱の奥に、背景幕が下がったり、劇の演じられる場処の装置が置かれ、次つぎとそれらしい姿をした登場人物がでたり入ったりして、現実の場らしい錯覚を起させるような努力がつづけられている。たしかに、絵画や建築が、新しい造型意識の洗練を受けたほどには、舞台という分野は、新しい造型意識に目ざめていないようである。空は空として、海は海として、或いは樹や家もすべて、現実に出来事のあったであろう場処の自然の情景として、舞台の上に再現させるためには、こういう四角い箱のような空間も不適当ではない。
しかし、生活還境は急激に変化しつつある。
人間の思想や意識も時間の経過とともに変化する。舞台で上演されるものは、演劇であろうと、パレエであろうと、古いものは新しい演出を、新しいものはもちろん新しい演出を求められる。ことに、舞台という場によって、新しい実験が可能である。こうして、舞台というものを造型的に、新しい空間 − 時間の場として見なおさなくてはならなくなってきている。」

(後略)

1957-1958 ジャケット月評 Record Jackets Monthly Report

1957-山口勝弘「ジャケット月評」『プレイバック』vol.4_no.11_1957年11月号表紙

山口勝弘「ジャケット月評」『プレイバック』vol.4、no.10、1957年10月号 pdf

山口勝弘「ジャケット月評」『プレイバック』vol.4、no.11、1957年11月号 pdf

山口勝弘「1957年のジャケット」『プレイバック』vol.4、no.12、1957年12月号 pdf

山口勝弘「ジャケット月評」『プレイバック』vol.5no.21958年2月号 pdf

山口勝弘「ジャケット月評」『プレイバック』vol.5、no.3、1958年3月号 pdf

山口勝弘「ジャケット月評」『プレイバック』vol.5no.41958年4月号 pdf

山口勝弘「ジャケット月評」『プレイバック』vol.5no.51958年5月号 pdf

山口勝弘「ジャケット月評」『プレイバック』vol.5no.61958年6月号 pdf

山口勝弘「ジャケット月評」『プレイバック』vol.5no.71958年7月号 pdf

山口勝弘「ジャケット月評」『プレイバック』vol.5no.81958年8月号 pdf

1954 美術家の仕事 バレエの舞台装置

まだ、昨年のことだから、おぼえているひとも多いだろう。あのスラヴェンスカ・フランクリン舞踊団がやったバレエ「欲望という名の電車」の舞台についてである。既に映画や芝居によってこの戯曲にしたしんでいたひとびとも、それがバレエになったとき、前記のものの何れともちがった表現の世界をみたにちがいないが、この舞台装置が、また、古典バレエの背景幕にみなれたひとびとにとっては、変った祭賞にみえたことだろう。
あの振付や音楽がつくりだしてゆく、現実と幻想の異様にまじりあう雰囲気は、一枚の写実的に描かれた背景幕によって、強めることができたであろうか。むしろ、あの雰回気をさきえきれずに、写実のむなしい力金みせていたかもしれない。
(後略)

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シンフォニー No.4、昭和29年(1954年)6月

1956 色彩オルガン

1956-Symphony-Color_Organ-11-013-01

1956-Symphony-Color_Organ-11-013-02

「音楽の方面では、最近ミュージック・コンクレートや電子音楽が研究されている。この間も、山葉ホールで舞台にひとりの演表者も登場しない音楽会が開かれたりした。ところで、こういう動向を導いているものの考え方は、音楽にだけ現われているものだろうか。現代の美術家の考えているととと何か共通したものはないだろうか。もちろん、この両者が扱っている素材に違いがあるから、クイズ的に類似点を探しだしても何にもならない。ただ、楽器と演奏者を観客の前に置かないという考え方、また機械的な操作が作曲と演奏(録音)を緊密に結びつけているという方法が、『色彩オルガン』と呼ばれているものを思わせる。」(後略)

「シンフォニー」1956年3月 No.17

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