1959 藝術新潮 7月号

1959-藝術新潮

藝術新潮-1959年7月号 pdf

中原祐介「絵では食えない新人」p.106

「山口勝弘になると、もっと徹底している。かれのばあいには、ビトリーヌは、一種のサンプルとして展示され、注文に応じて制作するという。したがって、それは、作品を売るというより、完全に近代の企業システムにちかい形態をもっている。こういう仕事は、じっさいのところ、ピトリーヌのようなメカニックな立体造形でないとできないことにちがいない。」

瀧口修造「『新人』と共に三十年」p.117

「山口勝弘君のヴィトリーヌのようなオブジェが徐々に生活のなかに入っている例もある。こうしたことは新人
がアルバイトとは別に新しい仕事の方向で、みずから新しい需要者を見つけている例として思いつくままにあげてみたにすぎない。そしてこれはただタプロー芸術は古いものとして、観念的な機能主義にはしることとはちがうのである。造形芸術についてのそれぞれの立場から社会への新しい結びつきを見いだしてかるのである。」